日常生活の中にも詐欺師が潜んでいるように、NFTの世界にも入ったばかりの人を騙そうとする詐欺師は存在します。
詐欺に遭ってお金や資産をすべて失った人のツイートを見たりすると、NFTの世界は怖いと思うかもしれないけど、もちろんすべてが詐欺ってわけではないです!
ということで今回は、NFTの世界で一般的な詐欺について、そしてその詐欺から身を守る方法を紹介します!
はじめに
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- シードリカバリーフレーズの管理
- Discordで詐欺にあわない方法
- OpenSeaで詐欺にあわない方法
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はじめに
冒頭でも伝えたように、NFTの世界では至る所に詐欺のリスクがあるから注意が必要!
詐欺師たちもお金のために何十時間という時間をかけて新しい詐欺を考えてるし、人気のNFTはすぐに売り切れるから、あまり注意深く確認せずにクリックして詐欺にかかるケースもある。
だから、詐欺のリスクはどこにでもあるということを頭に入れて、常に疑ってかかるようにしましょう!
- シードリカバリーフレーズの管理
詐欺師が狙っているのは、シードリカバリーフレーズ!
シードリカバリーフレーズっていうのは、自分のウォレットに入ってる資産を守るためのパスワードみたいなもので、シードリカバリーフレーズが流出すると、自分のウォレットから暗号資産とかNFTを盗まれてしまいます!
なので、このシードリカバリーフレーズを絶対になくしたり、人に見せたりしないように注意しましょう!
OpenSeaやメタマスクの公式サイトもシードリカバリーフレーズを聞き出すことがないから絶対に教えないように!
シードリカバリーフレーズを保管する時は、パソコンとかスマホで管理せずに紙に書いて自分だけが見られるようにしておくのがおすすめ。
- Discordで詐欺にあわない方法
NFTの詐欺はDiscordっていう各プロジェクトのコミュニティ(チャットルーム)で頻繁に報告されています!
比較的に新しいプラットフォームで、使いこなせる人が少ないことを利用してシードリカバリーフレーズをだまし取ろうとする詐欺師がたくさんいるから注意が必要!
2-1. DMに記載されているリンクを絶対にクリックしない!
Discordに入るとDMがたくさん届くけど、基本的にすべて無視しよう!
中にはプロジェクトの運営チームを装ったDMもあります。
興味があるNFTプロジェクトからのDMだと思うかもしれないけど、ミント情報・エアドロップ情報をDMで告知されることはまず無いと思ってください!
*ミントとは?
スマートコントラクトを使って、ブロックチェーン上にNFTを作ること
新しいプロジェクトがリリースされるときにNFTを買うことを「ミントする」といいます!
*エアドロップとは?
自分のウォレットにNFTが無料で送られてくること
これは実際に僕が受け取った詐欺DMです。
メッセージ内容やURLが本物っぽく見えるけど、絶対にクリックしないように!
リンク先でシードリカバリーフレーズを騙し取られるかもしれません!
2-2. DM受け取り設定をオフにする!
Discordサーバーのプライバシー設定でDMの受け取りを許可しないようにすることも出来ます!
さっきも伝えましたが、Discordに入ると運営チームを装って偽のミント情報・ドロップ情報が頻繁にDMで送られて来ます。
サーバーの設定からDM自体を受け取らないようにして、詐欺にかかるリスクを少しでも下げましょう!
DMでやり取りしたい時は友達申請をして友達になることで、メッセージを送ることが出来ます!
DM受け取り設定(PC版)
PC版DiscordでDMの受け取り設定をオフにするには、Discord上で自分が入っているサーバーのアイコンを右クリックして(画像内①)、「プライバシー設定」を選択!(画像内②)
「サーバーにいるメンバーからのダイレクトメッセージを許可する。」をオフにして「完了」をクリックすれば設定完了!
DM受け取り設定(スマホアプリ版)
スマホアプリのDiscordでDMの受け取りをオフにしたいときは、画面左にあるサーバーのアイコンを選択して(画像内①)、右上の「・・・」ボタンをタップ!(画像内②)
画面を下にスクロールすると「ダイレクトメッセージを許可」ボタンが出てくるのでオフに設定すれば完了!
2-3. OpenSeaサポートを名乗る詐欺に注意
悪質な詐欺の中には、OpenSeaのサポートチームと名乗ってシードリカバリーフレーズをだまし取ろうとする手口もあります。
Jeff Nicholasさんという方のTweetにも書かれているけど、OpenSeaの公式Discord内で運営チームのメンバーと名乗る人からDMを受け取って、そこからメタマスクのシードリカバリーフレーズ・暗号資産・NFT等すべてを盗まれてしまったというケースもあるので本当に注意が必要!
Tweet:https://twitter.com/_jeffnicholas_/status/1430323465857372162
OpenSeaの公式Discordにも以下の注意点が書かれています!(”trust-and-safety”というチャンネル内)
公式OpenSeaが
・最初にDMを送ることはありません
・ウォレットのシードリカバリーフレーズを聞くことはありません
・別のDiscordサーバーに招待することはありません
・「ウォレットの不具合を直す」と言ってリンクのクリックを要求することはありません
OpenSeaの公式Discord内”report-discord-scam”チャンネルに報告されている詐欺の一例を紹介します!
①当選DM
こちらのDMは、ビットコイン配布に当選したと言って詐欺サイトに誘導させる内容です。
このようなDMが本物であることは無いので無視するようにしましょう。
②OpenSeaの運営チームメンバーになりすました詐欺
Discord内にはユーザ名などを変えて、運営チームになりすまして騙そうとする人もいます。
本物の運営チーム | 偽物の運営チーム |
一見どちらが本物か分からないと思います。
強いて言えば、右の方がチェックマークが付いていて運営チームっぽいですが、騙されないように注意しましょう!
本物かどうかを見分けるには、チャット内でユーザー名をクリックすれば分かります!(画像内①)
本物の運営チームには、ロールといってDiscordサーバー内での役割が付いています。(画像内②)
このロールは運営チームしか付与することができないので、これを元に本物かどうかを判断するようにしましょう!
- OpenSeaで詐欺にあわない方法
3-1. 本物と偽物を見分ける方法
OpenSeaには公式プロジェクトそっくりの偽物プロジェクトがあるから、間違って偽物のNFTを買ってしまわないように注意が必要!
詐欺にあわないために、公式のNFTプロジェクトかどうかを買う前に確認しよう!
ここではどういう点を確認するべきか紹介していきます!
3-1-1. プロジェクトの名前
当たり前のように聞こえるけど、公式プロジェクトと同じような名前をつけてる偽物もあるからしっかりプロジェクト名を確認するようにしよう!
3-1-2. 認証バッジ
ほとんどの公式プロジェクトには認証バッジが付いてるから、認証バッジがついてるかどうか確認するようにしよう!
中には下の画像のように認証済みっぽく見せてるプロジェクトもあります。
プロジェクト名の右側に認証バッジが付いてるか確認してください。
本物プロジェクト | 偽物プロジェクト |
3-1-3. アイテム数と取引額
ほとんどの詐欺プロジェクトには特徴があります!
・アイテム数が1000個以下
・取引額が低い
・フロア価格(最低価格)が安い
本物プロジェクト | 偽物プロジェクト |
Rarity.toolsというサイトに行けば、同じ情報(アイテム数・取引額・フロア価格)が確認できます!
OpenSeaの情報と見比べて本物かどうか確認するようにしよう!
*Rarity.toolsに掲載するには2ETHを支払う必要があるので、偽物が掲載されている可能性は低いです
3-1-4. プロパティ
本物かどうか見極めるためにプロパティを見るのも有効です!
本物のNFTの詳細ページに行くと、各NFTのプロパティ情報を確認することが出来るけど、偽物のNFTにはプロパティが登録されてないことが多いです。
*プロパティとは?
各NFTに付与されているデータのこと。
*「プロパティがある=本物」ではないことに注意してください。偽物NFTにプロパティをつけることも出来ます。
本物プロジェクト | 偽物プロジェクト |
3-1-5. スマートコントラクトのアドレス
詐欺に引っかからないために、スマートコントラクトのアドレスを確認することも重要です!
OpenSea上でNFTの詳細ページの「Detail」欄からスマートコントラクトのアドレスを見ることができます。
ほとんどのプロジェクトでは公式サイトにスマートコントラクトのアドレスが載ってるから、照らし合わせて本物かどうか確認してください!
「Contract Address」欄のアドレスをクリックして、Etherscanのページで公式プロジェクトかどうかを確認することもできます!
3-2. 本物のプロジェクトを見つけたらブックマークする
3-1.で紹介したチェック方法は新しいプロジェクトを見つけた時に役に立つけど、気になるプロジェクトを見つけたらブックマークしておくのがオススメ!
Googleでプロジェクト名を検索したら偽物が出てくる可能性もあるから、間違って買わないようにブックマークしておいてください!
3-3. 見知らぬエアドロップに注意
エアドロップっていうのは、自分のウォレットにNFTが無料で送られてくること!
NFTを集め始めたら、見覚えのないNFTが自分のOpenSeaアカウントに表示(エアドロップ)されることがあります。
無料のエアドロップをしている公式プロジェクトでない限り、詐欺NFTだと思ってください!
以下のことを確認すれば、詐欺かどうか見分けられます。
・プロジェクト名
・認証バッジ
・フロア価格、取引額
詐欺師がエアドロップをする理由は、人気NFTの所有者が持っているNFTとして認識されるためです。
たとえば、NFT業界のインフルエンサー・GaryVeeのウォレットには3500個以上のNFTが入ってるように見えるけど、ほとんどがエアドロップで送られているものだったりします。
まとめ
・全てに対して疑ってかかる
・シークレットリカバリーフレーズは責任をもって自分で保管、誰にも教えない
・DiscordのDMはオフ、送られてくるリンクには飛ばない
・OpenSeaには偽物がたくさんある
・見覚えのないエアドロップには注意